コンセプトは「異なる造形素材の融合」です。情景作品は、あらゆる造形素材を集積させて完成させる集合芸術です。それなのに、せっかく窯があって焼き物が出来る環境にも関わらず、粘土を使わないなんておかしいじゃないか! と考えて、焼き物で台を作ることにしました。
本ページの見出し写真にもあるように、ロクロによる成型の強みは真円が出せることです。そこにちょっと凸凹と装飾を加えてやれば、立派な作品台の完成です。また、釉薬による様々な発色の風合いは、塗装では絶対に再現でない深みがあります。
そんな意欲作のシリーズ第一弾には、ホビーボスのT-24を選定。旧共産圏の写真等でよく見かける、台の上に設置されている戦車とか戦闘機のモニュメント。そんなイメージの作品を目指しました。
あえて小径で高めの台を作り、大胆に車両の前後をはみ出させ、大分イメージに近く仕上がりました。 これはもはや、戦車っぽく塗装しなくてもいいのでは…。青銅とかブロンズ風とか。
これだけ作品性があれば、部屋に飾ってあっても、もう「プラモ飾ってる」なんて言わせない。彫刻の如き造形作品です。
森嶌技巧では、モデラーのイメージに合わせた陶製飾り台のオーダーや、陶製台を使用した情景作品のオーダーも受け付けております。是非気軽にお問合せ下さい。