作品ページ④・1/35 ミリタリー 2014~2018年
「3.7㎝ FLAK37 Sd.kfz.7/2」 縮尺1/35・縦22㎝・横30㎝・高さ22㎝
タミヤの3.7㎝FLAK37 sdkfz7/2 を使用した作品です。このHP上頻繁に述べていますが、私は用水階段が好きです。故にテーマは「水辺の立体」です。
自作の建造物には十分立体感を持たせたつもりだったのですが、使用した車両に思いのほか高さがあり、バランスの調整に苦労しました。ベースは、設置物との相性を考えて濃茶で塗装。ネームはブラックとしています。
ベースに対して全体が斜めに設置されている街並みが、今作の頑張りどころです。要素は色々入っていますが、スッキリした印象で、かなり渋めの出来栄えです。当初のイメージは達成できたと考えていますが、いかがでしょうか?
ちなみに、凄く軽いです。
「ZSU-23-4M SHILKA」 縮尺1/35・縦23㎝・横30㎝・高さ34㎝
薄暗い山林に展開する自走対空砲の図。ドラゴンのシルカです。薄暗さを演出するため全体を暗く、いつものようにベースも寒色としました。
当初、針葉樹でびっしり茂った密林にする予定でしたが、自作の針葉樹製作に疲れ果てて2本で断念。これもいつものパターン。針葉樹の設置目標は、達成されたためしがないのです。もう少し楽に針葉樹が作れないものか…。
ベースが少し大きすぎたので余白が目立つことと、高さを出しすぎたのが反省点ですが、色合いもうまくまとまっており、全体の雰囲気としては悪くないと思います。
しかし、シルカ格好いいですね。やはり現用はロシアに限る。楽しかったので再制作候補に入れました。
「BARBAROSSA 1941」2作目 縮尺1/35・縦18㎝・横26㎝・高さ?㎝
「BARBAROSSA 1941」1作目(作品ページ③に掲載)をご覧になった方から、「同じ作品を」というご要望をいただき、制作しました。キットは同じくタミヤの2号F型で、その他の素材も全て同じです。
実は以前から「全く同じ作品を作ってみたら、どこまで忠実に再現できるだろうか?」という疑問を持っており、ちょうどその疑問に答える機会をいただいた形となりました。
しかし現物は既に手元に無かったため、写真を見ながらの複製作業となり、思いのほか苦労しました。特に色合いは、写真やモニター越しとは大分印象が変わるので、記憶で補完しつつ進めています。
一方、水面の濁り具合には意図して変更を加えています。前作はせっかくの浅い水なのに、濁らせすぎて透明度が低く、川の中が見えづらかったためです。結果、1作目、2作目、それぞれに長短があり、意義深い様となりました。 これは…3作目、4作目もりうるかもしれません…。
「BRUMMBAR」 縮尺1/35・縦18㎝・横23㎝・高さ25㎝
タミヤのブルムベアを使用し、擱座した車両と乗員の脱出を表現しました。今作では、何点か実験を行っています。まず、車両を後ろ向きに配置すること。やや後ろ向きというのは今までにもありましたが、結構大きな角度で逆向きなのは、今作が初めてだったと思います。
次に、車両より高い構造物(鉄柱)を手前に配置したこと。バランスが悪い時に、手前側でも補完したいことがこれまでにもありました。しかし、主体を見えづらくするのは躊躇していたのです。
印象は良好。というか鉄柱じゃ全然隠れてない。もっと思いっきり隠してもいいいですね。これ以降、必要があれば手前に構造物を設置する手法を使うようになりました。
更に建物やベース、全体の色合いを、あえて同系色で統一してみました。仕上げに真っ黒なネームを貼り付けたら、凄くマットな仕上がりです。 これは渋すぎる…。すごく格好いいと思います。