コンテスト受賞作品紹介ページ

「PLAN・E」 縮尺1/35・縦42㎝・横60㎝・高さ59㎝ ボークス大阪SR 第3回SMFコンテスト大賞受賞

四階層の多重構造となっており、どの方向から見ても見せ場があるように計算して作りました。全体のバランスをとるために、1月以上かけてスチレンボードで1/1のモックアップを作っています。模型の模型を作るって、何だかおかしいですね。

キットは、トランぺッターのNr51装甲列車と、貨車、E-100の3点を使用。幅も高さも60㎝近くあり、自身の過去最大の作品です。一度、コンクリート柱の立ち並ぶ廃工場風の作品を作りたかったのですが、E-100が大きすぎるので、柱で囲ってしまうという行為が、それをごまかすためにもちょうどよい役割を果たしました。

駅を下段に持ってきて、列車の上に戦車を設置するという設定は、中々ない斬新な発想だったのではないでしょうか。おかげで貨車がほとんど見えなくなってしまったのは残念でしたが…。

上部の交差する構造物を考え組み立てる作業は、立体パズルのようで気の遠くなるような作業量でしたが、苦労の甲斐あって通算4度目の大賞をいただくことができました。

「FLAK LINE 1944」 縮尺1/35・縦38㎝・横45㎝・高さ40㎝ ボークス大阪SR 第2回SMFコンテスト大賞受賞

コンテストのお題が「対空兵器」だったのですが、普通に作っても面白くないので、お城とか要塞と絡めてみようと思い立ち、制作をスタートしました。

キットはドラゴンの88ミリ砲2門と、ブロンコの測距儀を使用。形状把握のために1/1のモックアップを制作。秘密基地みたいなワクワク感が欲しかったので裏側に作戦指揮所や倉庫等を作りこんであります。

私は立体的な建物が好きで、特に階段の造形が大好きです。今作は随所に階段を設けてあります。折り返し階段や用水階段等、段差が盛りだくさん。

子供のころから思い描いていた妄想を具現化した作品で、非常に美しい仕上がりとなっています。ページのタイトル写真にも使用していますが、作者1番のお気に入り作品です。

お城があまりにもイメージ通りに出来たので、一瞬88ミリ砲や兵隊を設置せずに、完全にただのお城作品に変えてしまおうかと考えたほどです。機会があれば、実際にそういう風景だけの作品もいいかもしれません。

「PROKHOROVKA 1943」 縮尺1/35・縦37㎝・横52㎝・高さ38㎝ ボークス大阪SR 第1回SMFコンテスト大賞受賞

青々とした草原と川、線路とそこにかかる壊れた鉄橋。自分の中でそうテーマを決めると、あとは割と簡単にイメージが形になっていきました。ただの草原だと、大きさの割に平らでつまらない作品になりますので、高さを出すことに苦心しました。㎜単位で微調整を繰り返しています。

鉄道に関しては素人でしたので、鉄道会社に勤務している知人に色々とアドバイスをもらいながら進めています。タミヤのT-34と3号突撃砲2両を使用。

地下壕の中には機関銃陣地があり、銃眼が堤の外側を狙っているのですが、巧妙に隠蔽しすぎて誰も気付いてくれせん。写真でもわからないと思います。ドイツ兵の動きをみるとわかるように制作しているのですが…。

水の表現と、白兵戦の様、裏側の地下壕等が、今作の見ていただきたいポイントです。

「LAST PANTHER 1945」 縮尺1/35・縦33㎝・横40㎝・高さ36㎝ ボークス大阪SR AFVアニマルコンテスト大賞受賞

水面と地面と建物の3段構成で立体感を表現することを目標にしています。壊れた橋を手前向きに持ってくるという実験にも挑戦しました。橋のアーチが綺麗に作れたので満足です。

コンテストのお題が「動物の名前を冠した兵器」だったので、ドラゴンのパンターF、イタレリのオペルマウルティアを使用しています。建物の裏側等、全方位に見せ場を作るべく心がけ始めたのは、今作からです。

水面にもう少し動きを持たせればよかったと反省していますが、全体の勢いと雰囲気があるので、うまくまとまっていると思います。