四階層の多重構造となっており、どの方向から見ても見せ場があるように計算して作りました。全体のバランスをとるために、1月以上かけてスチレンボードで1/1のモックアップを作っています。模型の模型を作るって、何だかおかしいですね。
キットは、トランぺッターのNr51装甲列車と、貨車、E-100の3点を使用。幅も高さも60㎝近くあり、自身の過去最大の作品です。一度、コンクリート柱の立ち並ぶ廃工場風の作品を作りたかったのですが、E-100が大きすぎるので、柱で囲ってしまうという行為が、それをごまかすためにもちょうどよい役割を果たしました。
駅を下段に持ってきて、列車の上に戦車を設置するという設定は、中々ない斬新な発想だったのではないでしょうか。おかげで貨車がほとんど見えなくなってしまったのは残念でしたが…。
上部の交差する構造物を考え組み立てる作業は、立体パズルのようで気の遠くなるような作業量でしたが、苦労の甲斐あって通算4度目の大賞をいただくことができました。